★最初に本編を読んで、雑誌掲載時の広告スペース?に書かれた緑川さんのメッセージは後で読みました。
(「ゴーストハント」など、他の漫画もそうやって読んでます。)
なので、緑川さんが熊本在住で、熊本地震で被災された事も読後に知りました。
その状態で、読後の印象が強かったのは「破片は愁う」。
ミニ先生が可愛い!っていうことはもちろんですが、「作った物や生き物の形をした物に愛着が湧いてしまう話」であることはもちろん、いつか壊れてしまうかもしれない、失ってしまうかもしれない物への恐れと愛着がとても心に残りました。
あまりに大事にし過ぎて使えないお皿とかね、あるんです、私にも。
割れたら怖くて使えないカップ、着たらいつかよれちゃうかもしれない素敵なブラウス、使ったら汚しちゃうかもしれないバック等々。
まあそういうのは一度使っちゃえば後は勢いで使っちゃうんですが(笑)。
でも後で緑川さんのメッセージを読んで、ああ詳しくは書いてないけど、緑川さんも失った物、壊れてしまった物があるんだろうかと思いました。
物だけでなく心の中にも、と思いました。
これまで何度か大震災と呼ばれる地震が起きました。
私は関東ですが、それでも東日本大震災では本当に怖い思いをしました。
震災前と震災後では、明らかに心の持ちようが違います。
心の奥底で常に地震を意識しない人は、おそらくいないのではないでしょうか。
そんな想いの中、もう一度読み返したミニニャンコ先生の物語、本当に心に残るものがありました。
大切な物に対する愛しさと、切なさ。
失ってみなければ、壊れてしまわなければ感じないだろうけど、この淡い恐れのような感情。
大切な物を頂いた気がします。
それにしても可愛かった、ミニニャンコ先生(笑)。
特に時計の振り子に合わせて首を振ってるところが本当に可愛かった。
アニメでやってくれたらいいなあ。
ミニニャンコの印象が強すぎて、他のエピソードは逆に印象薄いのですが、名取と瓜姫の出会いのエピソードは良かったかな。


★りんねとだがしかしも新刊届きましたよ。