★ショーニン・マグワイア著「不思議の国の少女たち」を読みました。
表紙の可愛さとタイトルで、私の年代が読む本じゃないなと思っていたのですが、不思議の国から帰ってきたアリスのその後の「ような」物語です。
(アリスは出て来ません。)
おっと思ったのは、アリスのように異世界に行って帰ってきた人間(この場合少女)のその後なんて考えたことなかったから。
アリスのような少女たちは、喪失感に苛まれます。
あの世界に戻りたい、そんな少女たちが主人公です。
そして表紙の可愛さからイメージされるようなほのぼのファンタジーではありません。
惨たらしい殺人事件は起きるし、少女たちの抱える闇はとてもリアルです。
少なくともコージーではないです。
物語は一応完結しますが、これは三部作の一作目、残り二冊が楽しみです。