★中野京子さんのことは、2017年(平成29年)に上野の森美術館で開催された「怖い絵」展で知りました。
ってそんな昔になるのか・・・。
それ以来中野さんの本をいろいろ読んでいたのですが、この本は絵じゃなくて音楽、作曲家を取り上げています。
天才ゆえの悲劇に関してはこれまでもいくつか読んでいましたが、まるで小説のようなおもしろさで、一気に読んでしまいました。
欲を言えばガエターノ・ドニゼッテイも取り上げてほしかったな。
天才的な作曲家でありながら、この本で比較されているヴィンチェンツォ・ベッリーニに比べてあまりにも常識人で、中野さんは取り上げる必要性を感じなかったのかな?
オペラは詳しくない私でも、名前や曲をなんとなく知ってる名曲が勢揃いですが、別の意味で印象的なのが、ヴェーバーの「魔弾の射手」とヴァーグナーの「さまよえるオランダ人」。